弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

0.714パーセントの性能…その3

めっきり寒くなってきましたね!

この時期が一番風邪をひきやすくなると思っていますが、いかがお過ごしでしょうか。

秋の長雨、なんて言いますけど、寒かったり暑かったり大変ですよね、まったく。

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チョウチョのご夫婦が玄関のトネリコで雨宿りしていました。なんか、絵的にステキだったので写真を撮ってしまいました。多分、ヒメアカタテハですね(^○^)

さて、イタリア産弓毛の記事もそろそろまとめていきます(^○^)

色、作業性ときたら最後は当然、使用感ですよね。

ただ、これをお伝えするのはなかなかに難しい…(-。-;

20年以上この仕事をしているとはいえ、できるのは試奏程度。しかも、私はそもそも楽器の職人です(・_・;

演奏家ではありませんので、多分に主観になることはご了承くださいね。

自分の弓で使ってみて最初に思ったのは、「なんか上手になった気がする」です(^◇^;)

普通に出した音が以前より綺麗に聞こえました。まあ、こばやしは理屈で考えるタイプですので、これがキューティクルが整っているってことなのかな、なんて考えました。

次に感じたのは、「弱い力でもしっかり音が出る」です。

いま教わっている教室でも、曲の前半は弱く、後半は強く…のように、曲の部分によって強弱を変えたりすることを教わっていますが、弱く弾こうとすると音が掠れて途切れ途切れになってしまったりしませんか?

それがいつもより少ない(無いとは言えないヘタっぷり)と思ったのです。

強く弾くときも、弱く弾くときもしっかり弦に食いついて音が出てくれる気がします。

これだけでも、断然良い!と思ったのですが、なんとこのイタリア産は耐久性も高い(らしい)のです。

らしい、というのはメーカーさんのお話で、まだ自分で検証していないからです(-。-;

これは毛の種類によるもの、ですね。イタリア産の馬は重量種と呼ばれる種類で、モンゴルやシベリアの軽量、中量種よりも毛の伸びが遅く、強いんだそうです。成長が遅い分、密度が高いんですかね。

わりと良いところばかりのイタリア産弓毛ですが、もちろんデメリットもあります。

シンプルに値段が高いのです(つД`)ノ

成長が遅いということは取れる量が少ないということですよね。量が少ないということは希少性が高いということです。

というわけで、こばやしでも¥9,000というお値段になってしまっています…。強気の価格!というわけではありませんので、どうかご了承くださいね。

 

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