バイオリン再生計画、その3です。
本体の方はなんとかなりました。このまま塗装を進めていっても良いのですが、少し趣向を凝らしてネックのお化粧をしたいと思います。
オールドなんかの古い楽器でネックに黒い縁取りしてあるのを見たことはありませんか?
こんなのです(ピグマリウス・リバースのコンサートで使われたチラシからの引用です)。これはロッカという19世紀後半製作の楽器のネックですが、ネックに黒く縁取りしてあるのが見えると思います。
年月を経る内に所々が薄れてきてますが、それもまた「味」ですよね(^o^)
音にはなーんの影響もありませんが、この縁取りが私は結構好みでして(^◇^;) ネックの複雑なかたちがより強調されて、メリハリがつく、とか。そういう理屈抜きで単純にカッコいい!と感じます。
せっかく塗り直す楽器なのでこのお化粧を施していこうと思います。
黒い顔料を、薄めたニスに溶かして、細い筆(面相筆といいます)で少しずつ塗っていきます……
……
…
すいません、嘘つきました(^_^;)
まだ会社勤めだったころに最初にこの仕事をしたときはそうやって作業してましたが…
今じゃこれですΣ(-᷅_-᷄๑)
いや、これが便利で早く、しかも発色がいいんですよ…。
ほんと普通にこんな感じで塗っていきます。手につかないように、もし手についたらすぐにティッシュなりで拭き取ります。そのままにしておくと、他のところについちゃって…仕事が増えます(経験済み)。
塗り終わると、こんな感じに。
よく見ると…
いろんなところではみ出てますね。年明けすぐの鬼滅の刃プラモデルでもやりましたが、はみ出さないように作業するのも大事ですが、はみ出したらそこを直せばいいんです(^_^)
シミを削った前回と同じようにスクレーパーではみ出たところを削ります。スクロールの縁は面が出てますから、そこに当たらないように削るだけですので、それほど難しいことではありません。
完成ですヽ(´▽`)/
スクレーパーで削れたところの色が薄くなってますが、これはこの後ニスを塗り重ねていけば消えます。
さあ、ここから塗装です!!
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