以前こちらでもご紹介させていただきました小田原出身のヴァイオリニスト、小野唯さんから素敵な小冊子をいただきました。
タイトルは「ロシアより」。
カッコいい!この「ロシアより」は小野さんが長年続けているロシア音楽のデュオプログラムでして、同じくモスクワ音楽院出身のピアノ演奏者、早川枝里子さんとの合同執筆?といった形になっています。
裏表紙。
ロシア語で「Yui ono」なのでしょうか…。下は「Eriko Hayakawa」でしょう、多分(^^;;
小野さんは、ロシアのモスクワ音楽院でバイオリンの技術を磨き上げたのですが、「モスクワ音楽院」と聞いてどんな想像をしますか?
(写真はWikipediaより引用)
荘厳、流麗、厳正…あまりボキャブラリーが無いのが悔しいところですが、なんだか何もかもがしっかりしてそうなイメージが、私はありました。
世界三大音楽院の一つですよ??すぐ近くにクレムリン宮殿とか赤の広場とかあるんですよ??
歴史的にも由緒正しい場所ですし、そこに通う学生はそれはもう修行僧のようにひたすら音楽を高めるために切磋琢磨する、そんな感じです。
ただ、こちらの小冊子を読むとなかなかにカルチャーショックといいますか、衝撃的でしたね。
おそらくなのですが、レッスンは音楽院で行われるもので、普段の練習は寮でするものなのですね。
そして、寮での生活は…まあ…控えめにいってもかなり厳しいものらしいです。
厳しいというのもいろいろありますが、もう単純に物理的に厳しいんですね。
寒い、のは当たり前として。シャワーのお湯が出ない、とかキッチンのコンロは半分役に立たない、トイレの鍵はみんな壊れてる、など。
それで「住める」って思えちゃう小野さんはタフなんでしょうね。音楽家はタフじゃないとやってられないのかも??
さて、厳しいのは練習室でも同じだそうで。ピアノの音程が狂っているのは当然(o_o)として、そもそも弦が切れていて鳴らないので鍵盤のカタカタ音に合わせて練習したり。
やっぱり修行僧じゃないか!とは思いましたが、過酷さがちょっとイメージと違うような(・_・;…?
こういう状況で「学ぶ!」となると必死にもなりますよね。本文にある「頭の中にどんな音楽を奏でたいのかが明白に出来上がっている」という状態になるわけですね。
スゴいなぁ…これは人生変わるのは当然だな、と思いました。(…うん、これは私には絶対に無理だ、とも…)
こんな風に当時の写真と体験記で構成された小冊子、工房に置いておきますので手に取って見てみてください。
なかなか見られない貴重なお話と思います。作業の合間にでも是非!
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