こんばんは、弦楽器工房こばやしです。
タイトルの色は信号ではありません。水彩絵の具における三原色のことです。
厳密に言うとマゼンタ、シアン、イエローということになる?と思います(それほど詳しくはありませんので間違っていたらすみません)。
楽器店を見るまでもなく、楽器の色は様々です。弦楽器の色ですとほとんどの場合、赤、茶、黄色、と大分されると思いますが…。
一言に赤、といっても赤茶色であったり、明るいオレンジに近いもの、深い真紅、など色合いは無限にあると言っても過言ではありません。
私の場合、主に顔料と呼ばれる油絵具用の画材を使っていまして、各メーカーで多様な色合いを揃えています。
ですが、そうした様々な色の楽器一本一本に合う色を毎回買うわけにも行きませんし、そもそもピッタリ合う色など既製品ではありません。
そこで、三原色のお話に戻ります。
私が使用する色は「赤」「青」「黄」の三色です。それに明度を調整するための「黒」を使います。
黄色をベースに少しずつ色を塗り重ねながら赤、黒をプラスして近い色にしていき、最後に青を足して色温度を調整します。
幸いに、というか楽器の色は系統がほとんど同じなのでこれだけで色はなんとなく合ってしまいます。
色が合いさえすれば、あとはキズが他の面より凹んでいるだけですので、透明なニスで面を合わせればほとんどわからないようにできます。
深いキズを綺麗に直せるとかなりの達成感があります。お客様には元に戻っただけでそれほど感動が伝わらないのが残念ですが…。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
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