弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

インフォームドコンセント

こんばんは。弦楽器工房こばやしです。


お仕事をいただいて、地方の楽器店で調整会のスタッフをすることがよくあります。

大体がひと枠30分で、土日の2日間で行われます。

予約状況にもよりますが、一日で10人以上のお客さまの楽器をチェックして、できる限りの調整、修理をします。


そんな中、よく話に上るのが「修理をしてもらって、〇〇万円払ったけど、どこが変わったのか、なにをしてもらったのかよくわからない」ということです。

専門家の言うことだから間違いない、とは限りません。

我々専門家にも好みがあります。クセもあります。


私自身は話をすることが好きなので、お預かりした楽器が、どういう状態なのか、どうすれば良くなるのか、説明しながら調整を進めていきます。

決して話すことに自信があるわけではありませんが、自分が楽器を調整してもらうことを想定しますと、やはり最低限の説明は必要と考えます。

医療の現場ではそれをインフォームドコンセントというようです。

『十分な情報を得た(伝えられた)上での合意』と訳されます。
楽器の修理も同じです。納得いくまでお話しして、どこを、どう直し、どう調整するのか、をご理解したうえで修理・調整をご依頼いただきたいと思います。

 

弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。

詳しくはホームページをご覧ください。

https://musical-instrument-repair-shop-51.business.site