以前も記事にしました、上ナットのお話です。
上ナットとは、ネックから出て張られる弦を支える、枕のような物です。
バイオリンですと、調弦する回数が最も多いのは２番線、Ａ線ですね。
↑の記事の写真だと弦溝が削れて指板と一体化している、と言われても実感しにくかったのではないでしょうか。
今回はわかりやすいですよ(^○^)
長年弾きこまれている楽器ですねぇ…。
開放で弾くとビリビリとしたノイズが入りますし、他の弦を弾いていても違和感がありました。
あまりに典型的な弦溝の磨耗についつい嬉しく（？）なってしまって写真を撮りました。
『間違いなく、ここを直せば良くなる！』って箇所を見つけると嬉しくなるのって職人あるあるだと思うんですが、どうなんでしょ？
掲載にあたって、お客様には許可をいただいていますが、ちょっと妙なテンションでお願いしていたのではないかと心配です(-｡-;
はずして、下に黒檀という堅木を貼ります。
整形をして指板に戻すと…
全体的に高さが上がります(^_^)
金ヤスリで形を整えます。
元の溝が深かったのでまだうっすらと弦溝が残ってますね。どっちみち溝は削り直すので問題ありません。
綺麗になりました。
ノイズもピタリと止まって、健康的な楽器になりました(^｡^)
最近技術系の記事があまりなかったような…？？
お客様を目の前にすると、つい写真撮るのを忘れてしまうんですよねぇ…(^◇^;)
意識して記録するようにしないと！
以下、お知らせです。
長く使っていなかった楽器、ご自宅の押し入れで眠っていたような楽器を甦らせてみませんか？
弦楽器工房こばやしは、７月23日（金）に東京の江戸川区で出張調整会を開催します。
お持ちの弦楽器に、どんな修理が必要で、何をしたらもっと良く鳴るか…お見積もりだけでもしてみませんか？
もちろん今現在、現役でご使用中の楽器も大歓迎です。
最寄り駅は総武線「平井」駅で、徒歩５分くらいです。駐車場がありませんので、お車でいらっしゃる場合はお近くの有料駐車場をお使いください。
密を避けるためにご予約のみの受付となっております。
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