おはようございます、弦楽器工房こばやしです。
寒いですね…。こうも寒いとあったかい食べ物が恋しくなります。…ラーメンとか。
お客様によく尋ねられることに1つに
「どういうものが良い楽器ですか?」
というご質問があります。
これは難しい!
たとえば、美味しいラーメンってなんですか?と聞かれるとみなさん困ると思うのです。醤油、味噌、塩…といろいろな種類があって、どれが好き、嫌いの差はあれど、どれも美味しいのです…。
世の中に数多くあるバイオリンですが、様々な形、材料、作り方があります。
もちろん、高価なものの方が良いとされることが多いのですが、
前回https://kobayashi-strings.hatenablog.com/entry/2019/01/23/203737で書いたようにバイオリンの作り自体はほとんど変わらないのも事実です。
300年前の楽器も、今日完成した楽器も(ほぼ)同じ作りです。しかし、「古い」ということはそれだけの歳月を経てきた…つまり希少価値があるということでもあります。
高くつけられた値段の中には骨董品的価値が多分に含まれているものもあるのです。
ですから、最終的にはその楽器の価値は、それを弾くお客様が見出すものだと思います。
「音」は抽象的なものです。様々な楽器を弾いてみて、自分好みの音を探すしかありません。
ラーメンの話ですと、味噌が大好きとか、塩しか食べない、とか…人の好き好きですよね。そして、それは食べてみないとわかりません。
いっぱい試食してみてください。きっと自分で美味しいと思えるものに出会えるはずですよ。
逆に、いま楽器をお持ちでしたら、手元にあるその楽器をたくさん味わって、好きになってあげてほしいな、と思います。
きちんと作られた楽器でしたら、弾きこめば音はどんどん出るようになります。愛着を持って接していれば、必ずそれに答えてくれると思いますよ!
それでも、なにかおかしいと感じられるときはぜひ、私たちのような職人に、修理・調整をご依頼ください。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
詳しくはホームページをご覧ください。