長く続けてきたバイオリン再生計画ですが、今回で終了です(^○^)
縁のニスを少しはがして薄くすることで、楽器全体の印象が変わります。前も書いたかも知れませんが、絵画に額縁をつけるイメージです。
上が加工前、下が加工後です。布にオイルをつけたあと、アルコールを含ませてこするように取っています。そうすることで、取れすぎにくくなります。
布だと作業しにくいボタン部なんかはスクレーパーで削っています。
はがし終わると、こんな感じに。これに…
ちょっと時間のたった、いい駒(^-^)を使います。
後ろの新しいものと比べると日焼けして風合いが出てますよね。
魂柱を立てて、弦を張って…完成しました！
や〜、長かったですね〜。
顎当ても準備してあるんですけど、一度くっつけると足の部分が跡になってしまうので、まだ付けていません(^_^;)
もうしばらくこの美しく甦った状態を眺めていたいんです…。
見事に「再生」されたと思いませんか！？
元がこれで…
こうなって…
こうですよ(^-^)v
あああ、弦楽器ってホントに綺麗ですよねぇ…。楽器という括りで言えば、単なる道具なんですけど、工芸品的な価値というか、見た目の美しさも大切だと思うんですよ。
あ、弦はドミナントとゴールドブロカット、まさに標準って感じのセットです。
まだ少し音は硬いイメージありますが、なかなかに良い音出しますよヽ(^o^)
とりあえず売り先とか何にも決まっていない子なので、しばらくは工房の方に飾っておきます。
ご興味ありましたら、ぜひお声かけくださいね。手に取ってこの美しさを見ていただきたい！
…そういえば、中のラベルがまだですね…。
次はオリジナルのラベルでも作ってみようかな、なんて考えてます。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
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