弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

ボクシングを見て思うこと

最近はようやく肋骨の骨折の痛みもなくなってきました。ので、先週からボクシングの練習も再開しました。
全然動けていませんが、とりあえずなまった体をなんとかしようと頑張っています。

まだ時々痛むんですけどね…。特に大声で歌うとシクシク痛むのはなんとかならないかなぁ…T^T

ボクシングと言えば先日の井上尚弥選手のボクシングの試合見ていましたよ!

私はテレビ番組と言うものをほとんど見ませんが、一応ボクシングをやっている身としては興味がありました。

息子も隣に座って一緒に見ていたのですが、最初のうちは「HIKAKINがいた!」だの観客ばかり見ていて集中していませんでしたが…試合が始まると夢中になって見ていました。

それだけ惹きつけられるものはありましたし、名勝負だったと思います。

ボクシングの試合は3分戦った後1分の休みを挟みます。その休みにCMが入るわけで、自然、話をするのはその間になります。3ラウンド目の終わりだったと思いますが、息子がふとドネア選手はどこの国の人なの?と聞きました。

単純な好奇心からの質問です。まったく気にしていなかった私はすぐにスマホで調べて、

「フィリピンの人なんだって。」と教えました。同時に、彼がアメリカに渡ってからボクシングのキャリアを積んだことを知りました。

フィリピン人だから強いとか、日本人だから弱いとか、そんなことは無いみたいですね。

さて翻って、バイオリンの話です。

最近は少しずつ減ってきたような気もしますが、こないだの弦楽器フェアなどで未だによく聞かれる質問の一つに、「どこ国製ですか?」というものがあります。

「こちらは日本製です」…「こちらは中国製でセットアップは日本でやってます」…

こんな回答を繰り返します。いつも疑問なのですが…それって大事なことですか?(^◇^;)

バイオリンの作りはそれこそ300年以上なにも変わっていません。中国製だろうと日本製だろうとドイツ、イタリアでも同じです。

下は以前書いたプレス楽器の記事ですが…

プレスか、そうでないかを気にするのは分かるんです。または材料がどこ産なのか、とか、モデルは何ですか、とか…。

フェルナンブーコ材が絶対に良い、とされている弓とは違い、楽器本体の材料はそれほど産地にうるさくない印象です。スプルースも、メープルも世界中至るところにありますからね。

日本人だってヨーロッパや北米の木材を使いますし、中国製の楽器だって同じことです。

どうにも『安価で質の良くない中国製』というイメージから離れられないのはもったいないと思うのですけどね。

大事なのは、その楽器の音が、色が、形が、弾く方の好みかどうかであって、どこで作られたかのではないと思うのですけど…。

もちろん日本で生まれ育った日本人としては、日本製がいい!と言ってもらえると嬉しいものですけどね。

楽器自体を見ることもせずに、どこの国で作られたかで判断するのはあまりに早計、と思います。ボクシング同様、国籍なんてあまり関係ないんですよ(^O^)

 

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