弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

バイオリン内部構造モデル作成。

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こばやし、1975年生まれなのですが、そのくらいの年齢の多くの男子と同じように、特撮やアニメを見て育ちました。

こういう画像、どこまで使って良いのかわからないのですが…引用元は上のリンクにあるバンダイのホームページです。

これは機動戦士ガンダムですけど、他にもウルトラマン仮面ライダー、果てはドラえもんまでこういう解剖図(?)はこども雑誌などにあふれていたのです。

…で、なんのお話かと言いますと、これをバイオリンでやろうと思った、ということです(^○^)

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定規をあてて、思い切ってナイフを入れます(>_<)

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なんか…痛々しいですが(・_・;

もともとこの楽器はネックが折れてしまっておりました。弦を張ると力がかかる場所にヒビが入ってしまっていて演奏することができません。

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直すこともできるのですが、元々の楽器の価格を遥かに超える修理となってしまうので、こういう活用の仕方をすることにしました。


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パカっと開いたところで表板を剥がしました。

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表板の裏側に割れを修理した跡がありました。

これは外側からではわかりませんでした(^◇^;)

ネックも割れてましたし、楽器としての状態はあまり良くなかったのかもしれませんね。

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斜めから覗き込むとバスバーが見えます。

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魂柱がどう立っているのか、一目瞭然です(^○^)

これが一番見せたかったんですよ。

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裏板の接ぎ部にもパッチがありましたが…これは剥がれの防止で貼るスタイルもありますのでそこまで気にしなくて良いかと。

とは言え、パッチが貼ってあるところを直に見ることもあまり無いですから良いサンプルになると思います。

…実は、ブロック部に磁石を仕込んでおきまして、近づけるとパチっと定位置に止まってくれます。

ナイフ入れるのはさすがに躊躇しましたが、なんとか形になったと思います。

ぜひご来店の際にはご覧になってみてくださいね!

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