こんばんは、弦楽器工房こばやしです。
夏風邪を拗らせてひどい目にあいました…いえ、あっています。お医者さんの話だと喘息のようになっているようです。朝晩咳が止まらず、苦しい感じです。
さて、気を取り直してキットの塗装準備を進めていきます。
水で濡らしたあと、よく絞った布で全体を拭いていきます。
ペーパーがけで、傷ついた部分は傷が消えるまで表面を削らないと消えません。しかし、傷ついているように見える表面は傷がだけでなく、凹みも無数にあります。押されて凹んだ状態ですね。
そういう部分は水を含ませると少し繊維が膨らんで元に戻ります。そうして、消さなければならない傷だけを浮かび上がらせるのです。
上の写真は表板ですが、浮かんだ傷が少し見えると思います。
全体にペーパーをかけてキレイにしました。1500番という細かい布ヤスリだけでイケるかと思いましたが、取りきれず(苦笑)。
仕方なく320→400→1500と段階を追って仕上げます。
傷が消えてピカピカになった表面がお分かりいただけると思います。こういうときは表板のスプルースより、裏板のメープルの方がわかりやすいですね。
上が表板、下が裏板です。
表面がキレイになったところで一晩寝かせます。余分な水分が残っていると次の作業に影響が出る可能性があるからです。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
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