前回の記事からまた一月ほど過ぎてしまいました(^◇^;)
今度こそ、ニス磨きですp(^_^)q
前回、布ヤスリをかけて曇らせてあるので、まずは表と裏の状態を…こんな感じです。
近くで見るとぼんやりと照明が反射して、つや消しになっているのがわかりますね!
今回使うのは、これです!
こいつとも20年以上のつきあいな気がします。瓶から出してみましょう。
小汚い布だと思いました?いや全くその通りなんですけどね(-。-;
これはアルコールニス用の磨き布なんです。
ニスの磨き方には2種類ありまして、一つは布ヤスリやコンパウンドなどで普通に研磨する方法。もう一つがこういった目の細かい布に乾性油とニスとを馴染ませて、表層をわずかに溶かしながらニスを塗り込んでいく「刷り込み」という方法があります。
この薄汚れて見える布には長年ニスとオイルが染み込んでツルツルになっています。新しい布ですと、布地がニスを吸ってしまって使いにくいんですね。ですから私はず〜っとこの布を使っております。
瓶に入れておくのは乾燥を防ぐためなんですが、少し使ってない期間が長く、乾いてました(・_・;
アルコールで全体を湿らせたあと、乾性油を一滴垂らして指で広げ、その上に透明ニスを乗せます。
指でよく馴染ませます!高速で擦ります。ちなみにこの作業のあと、指もニスでツルツルになります(><)
溶剤がアルコールなので、数分と経たずに乾いてしまいます。ですから、急いでバイオリンに刷り込みます。
残念ながら作業の写真が撮れません(^_^;)
両手を使う作業なのと、スピードがとても重要なので写真を撮る間がないんです…。
磨き上げた楽器がこちら!
見違えたと思いませんか!?
アップで見てみると…
はー、美しい…うっとりしてしまいます。これは良い楽器になる予感!ヽ(^o^)
横板やネックも少しだけ刷り込みましたが、ツヤはイマイチです。この方法は刷り込むという作業の都合上、広い面積のものをサッと磨くのに適しているんですね。横板やネックなどは隅に布が入らないので磨けないのです。
そこは数日後、この表面のニスが乾燥したら磨き上げます。完成が見えてきました〜(^O^)
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