なんだかエヴァンゲリオンのようなタイトルですが(^◇^;)、まずはこちらの写真をご覧ください。
はい。ヽ(^o^)
さて、どう思われるでしょうかね〜?
表と裏の色が違う、なんだか全体的に変なキズがある、裏板にシミがある…。いろいろご感想があるとは思います。
これは塗装途中で放棄されてしまった不良楽器なんです(T_T)
私がまだ会社勤めだった頃に、使い物にならない、と廃棄されるものを貰ってきたんですね。
原因は裏板のシミです。
こうして見るとわかりますかね。下地処理に失敗して黒い染みがあるのが…。
個人で楽器製作をしていたら捨てるなんてとんでもないですから、なんとかして形にしますが、そこはそれ会社ですから。同じ仕様の商品ができないとダメなんですね。
ここまでミスると再起不能、もしくは再生できても時間と手間がかかりすぎてしまうということで廃棄となりました。それをそのとき救って持って帰っていたんですね(もちろん許可をもらってですよ)。
年末の大掃除で押し入れの奥から出てきたときはびっくりしましたよ。なにせ存在自体をすっかり忘れていたもので…(^_^;)
かれこれ10年…いや、15年くらい前かな…?
2021年の最初のシリーズ記事。この子をどこまで綺麗に生まれ変わらせられるか、をやっていこうと思います。
独立して個人となった今では、どんなに時間かかってしまっても問題ないですからね(^○^)
いらない布にアルコールをたっぷり染み込ませて擦り取ります。ほんとはゴム手袋とかした方がいいです。私は指先の感覚が鈍るのが心底ダメなので、諦めてますが、アルコールって手が荒れます(>_<)
ゴシゴシこすって落とします。アルコールに浸した布で包んでしばらく放置して、それから落とすという方法もあるのですが、アルコールって楽器の接着に使われてるニカワを劣化させるので、あまり使いたくない手です。今回は地道に落としていきます。
大体落ちきったと思います。
表やネックも、この通り。
次は黒い染みを削ってみます!
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