こんばんは、弦楽器工房こばやしです。
先日、出張でのお仕事の際に不思議そうに聞かれたことがありました。
「それはなにをしているんですか…?」
弦楽器は木工製品です。なにか作業をすると必ず削った粉が出ます。
私は左利きなので、必ず右手には楽器本体、もしくは駒や魂柱などの削る対象を持ち、左手には刃物を持ちます。
そして作業をすると…
こういう粉がたまっていってしまうんですね。
そんなときは
「フッ」と吹き飛ばします。
こんな作業していても
フッと一息です。
問題は、この動作が完全にクセになっていることです。
例えば、弓の毛替えをするときになんてメーカーのものかな…?と顔を近づけて焼印を見ようとしたとします。
ちょっと暗くて見辛いな…と考えたときにはもうすでに「フッ」とやってしまっています。
見えづらい→木屑やホコリがあるからだ→「フッ」の一連の流れを20年以上やっていると、見えづらい=「フッ」、になってしまっているんですね。
なので、作業中のマスクがとても苦手です。私は花粉症持ちで春先はマスクをかかせませんが、作業するときには外すことが多いです。
布で拭う、筆で払うなど、木屑を飛ばす方法はたくさんあると思うのですが、圧倒的に早く、楽な息で吹き飛ばすという選択をしてしまうのです。
というわけで今回は、こばやしが息を吹きかけているのは見づらいものを見ている時なので、気にしないでくださいね、というお話でした。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
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