そういえば借金で苦しいときにも首が回らないと言いますね。
私はそんなことは…ありませんが…ないはず…です(^◇^;)
さて、回らないお話ということで、次の回らないと困る場所は、アジャスターではないでしょうか?
テールピースについている、これです。
最も良くついているのは1番線側ですね。ついていない楽器もあれば、4弦全部についているもの、テールピース自体にアジャスターがくっついて一体になっているものもありますね。
ほとんどの場合、金属製です。ペグと違い、狭いテールピースに組み込まないといけませんから、小さくても強度を保つために金属なのだと思います。
金属製だと重くなってしまいますが、それも小さいということで、それほど影響がないと考えられます。(それでも、4弦全部につけるとそれなり(・・;)に重くなります。)
さて、回らない話です。
ペグと違うのはその大きさもですが、場所が駒に近いことが特徴で、そのために起きるトラブルがあります。
駒に近いということは演奏しているときの弓に近い、ということです。
演奏している弓からは細かな松脂の粉がまわらに散っています。練習したあとに黒っぽい布で楽器を拭いてみると粉がつくのを体験したことがある方も多いのではないでしょうか。
そして、その松脂の粉がアジャスターのネジに入り込んでしまうのですね。
もともと小さなネジです…弦の張力に負けずに引っ張るのにはけっこうな力がいりますよね。
そこに粉が入ってしまうと本当にガチガチになります。
そうなる前に、気づいたときにでもメンテナンスをしておくと使いやすくなりますよ。
作業的にはペグよりもずっと簡単です。
まずはネジをはずします。上下に二重になっているものがほとんどですが、調弦のときに回すネジをとります。とても小さいので無くさないように注意してください。また、取ったときに落として楽器に傷をつけないようにもお気をつけて。
取れたネジを拭います。捨ててもいいようなハンカチなど、布の方がいいですね。ティッシュなど、毛羽立つものだとかえってゴミが入ってしまいます。
黒い汚れが取れました(>_<)
ここに油を塗っていきます。私は機械用のグリースを使っています(乾燥しないのでずっと柔らかいのです)が、近くにない場合は爪楊枝なんかでリップクリームを少しとって塗ってあげるだけでも緊急時にはなんとかなります。
無事、するする回るようになりました(^○^)
回らないお話、最後は弓のアジャスターですね。
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