弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

自分の楽器を、見てみよう。その4〜得意不得意、向き不向き〜

バイオリンの身長、計れましたか?

測り方を前回の記事に書きましたので、見てみてくださいね。

チラッとこちらでも触れましたが、バイオリンのモデルは大別して2種類にわかれます。

ストラディバリウスとガルネリウスの2種類です。ほとんどのバイオリンは何かしらお手本となる楽器の形があります。それが前述の2つです。

バイオリンを触ったことのない人でもストラディバリウスの名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

いま、楽器屋さんで買えるバイオリンは、ほぼこの2モデルに分類できると思います(他にもいろいろあるのですけどね)。

もちろん、モデルによる音の違いも大きいのですが、市場に出ているバイオリンがほとんどストラドモデルなことを考えて、今回は大きさに狙いを絞って書いていきたいと思います。

前置きが長くなりました(-。-;

さて、バイオリンの全長はほぼ、350㎜〜360㎜の間におさまります。

前回測った私の楽器は355㎜でしたね。

これは平均的なサイズといって良いかと思います。単純に最大と最小の平均ではありません。354〜355くらいが、平均的サイズですね。356だと少し大きめな印象です。

これくらいですと、高低の音のバランスの取れた、使いやすいサイズと言えると思います。

これより小さくなる(353以下)と、高音にパワーが傾いてきます。低音はやや出しにくく、高音が伸びるのです。

音質としては「固い」印象が多い気がします。反応良く鳴り、音も通るのですが、人によっては単調な音に聞こえたり。高音ではうるさいくらい鳴るのに低音はがんばって弾いてもなんだか力不足に感じたり。

当然、大きくなるとこれと逆になります。低音は響くけれど高音が鳴りにくい、ということになりますね。

音質としては「柔らかい」印象です。良く響く豊かさがありますが、音量が弱く優しいイメージ。甘い音で耳触りが良いけど、高音をがんばろうとすると苦しく感じる、といったような。

※ご注意※  ーあくまでこばやしの印象ですー

どうですか?当たってますか…?

ご自分の楽器が、どんな傾向でどんな音が得意なのか、こういった視点から見てみるのも面白いと思って書いてみました。

実は楽器の大きさからくる音の傾向、魂柱を調整することである程度コントロールできるのですが、また専門的になっちゃうので割愛します(-。-;

お家で手軽にできる範囲を超えちゃいますしね。

 

弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。

詳しくはホームページをご覧ください。

https://musical-instrument-repair-shop-51.business.site

LINE公式アカウントを作りました!

友だち登録していただけると、直接こばやしとメッセージのやりとりができますよ。

http://nav.cx/4bIrYHT

このURLをタップまたはクリックすると、弦楽器工房こばやしを友だち追加できます。