弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

「かみつき型」と「あくび型」

少し前にこんな記事を書きました。

今回は上記記事の続き、ストラドモデルとガルネリモデルの見分け方第2弾です。

比べるのは「C部」と呼ばれる部分です。

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ご覧の通り、「C」の形になっていますね。

余談ですが、バイオリンってまるで昆虫のように3つに分けられています。

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上の部分をアッパーバウツ、中心部をセンターバウツ(もしくはCバウツ)、下部をロウアーバウツと呼びます。

バウツ、の意味としてはひとくぎり、ひとしきりという物があるということですが、未だによくわからない言葉です。上のひとくぎり?なんですかね。

どなたか知ってる方、お教えくださいm(._.)m

さて、話を戻して…C部の形を見ることでも、2大バイオリン・モデルであるストラド、ガルネリを見分けることができます。

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上がストラドモデル、下がガルネリモデルです。

ストラドはデザインの意図をはっきりと感じられるカーブを描いていますね。

上下の尖った部分を空間に延長させていくと、おそらくぴったりと交わって楕円が描かれると思います。

対してガルネリは少々ゆる〜い、とでも言いましょうか…。Cバウツとアッパー、ロウアーそれぞれの境界線として尖ってればいいや的な(-。-;

いえいえ、実は私などには到底及びもつかない高尚なデザインなのかもしれませんが(・_・;

パッと見たイメージとしては、タイトルにもなっている「あくび型」が私としては一番しっくりきます。

ふわぁ〜眠い、とおおあくびした横から見たお口のイメージです(^○^)

そうしますと対照的なストラド型の方はガブっと噛み付いている「かみつき型」と言えるのではないでしょうか?

以前のF字孔の比較と合わせて、ご自分の楽器、お友達の楽器を見てみると、新しい発見がある!かもしれませんよ(^ ^)

自分の楽器のモデルってなんだろう、なんて思っていましたら見てみてくださいね。

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