少し前にこんな記事を書きました。
顎当て、実は簡単に交換できますよ、というお話なんですけど、交換じゃなくてメンテナンスの時にも外す必要があるんですね。というか、私が顎当てを外す場合は交換よりも修理の為の方が圧倒的に多いです。駒やテールピースを外したり、ニスを磨く、果ては板を剥がしたり…いろんな修理で顎当てはオジャマになります(^◇^;)
とはいえ、バイオリン・ビオラを演奏する上で大事なパーツですから、顎当て自体もしっかりとメンテナンスをしてあげる必要があります。そんな顎当ての修理で最も多いのが今回のコルク貼りです。
修理というと難しい技術が必要と思われるかもしれませんが、これは比較的簡単な作業です。
少し頑張れば誰でもできると思いますので、今日はそれをご紹介していきますね。
まずは顎当てを外します。これは↑の記事を参考にしてくださいね。
外した顎当てを見てみると…。
下の方は問題ないのですが、上の方のコルクが剥がれてしまっているのがわかると思います。
大体は楽器から外すときに楽器の方にくっついてしまうことが多いです。ちょっと具体的な例がなくて写真がありません、すみませんm(._.)m
楽器にくっついてしまったコルクを慎重に取って付け直してもいいのですが、大体の場合ボロボロになってしまっていて使い物になりません(-。-;
また、長年使っている顎当てですと、締め付けられて潰れてしまっていて弾力が無くなってしまっているものも多いです。
放置すると楽器から外れやすくなったり、コルクじゃない堅い木材の部分が楽器に当たってしまって傷がついたりしてしまいます。速やかに交換しましょう。
まずは、残ってるコルクを全部取ってしまいます。
私は刃先を短く切って薄く加工をしたペインティングナイフを使っていますが、薄い刃物…例えば、カッターやデザインナイフのようなものでも取れると思います。
他のところを傷つけないようにコルクをこそぎ落とします。そんなに綺麗に取らなくても大丈夫(^○^)
コルクは元々凸凹していますからそんな精度はいらないです。端っこの方の小さな塊なんかは爪でも取れちゃいます。
取れましたヽ(^o^)
次はコルク貼りです。DIYのお店や、百均(小さいですけどね)でも売っていますね。これを顎当てに合わせてカットします。私は目分量で合わせちゃいますが、それだと参考にならないので次回は誰でもやりやすい方法で合わせをしていきたいと思います。
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