前回の続きです。色を合わせたところまできましたね。
今度はいつもの透明ニスの出番です。数回塗り重ねて乾燥させます。
リタッチで筆のあとがたくさん残っているのでそれは消す必要があるのですが、凹凸を取るには表面を削るしかありません。
布ヤスリで削って凹凸をわかりやすくしました。ポツポツと筆の跡が残ってますね。
色合わせ後にすぐこれをやると載せた色が取れてしまうので、それを保護する意味でも透明ニスは大切です。
満遍なく布ヤスリがかかったら、ようやく磨きです。
できました!完成イェァ!ヽ(´▽`)/……
と言いたいところですが、ツヤがありすぎるんですね、これは…(T_T)
この楽器の他の部分のニスはこんな感じなのです。
上の写真とライトの周りの光の反射の仕方が違いますよね。かなり艶消しな仕様なんです。
リタッチは修理箇所を周りと合わせる作業ですから、これはいただけません。
選択は2つです。他を全部磨いてピカピカの艶有り仕様に変えてしまうか、磨いたところの艶消しをするか…。
古い楽器ですと、元々ピカピカだったものが経年変化で艶消しのようになっている場合がありまして
そんな時は全体を磨いてツヤを取り戻すこともあります。
ですが、今回はほぼ新品のものですので、艶消し仕様に合わせます。
楽器にのっているのはメラミンスポンジです。
本来はキッチンのシンクなんかを磨くためのものですね。これで擦ると…
艶消し仕様になりましたヽ(^o^)
駒を立ててみます。
カンペキ!
以前と比べると(ちょっと角度が違っちゃってますが)…
これはもうニスが削れていたようには見えないのではないでしょうか!!٩(^‿^)۶
すっかり元通り、ということで今回は終了です。
期間は一か月弱というところ…時間はかかりましたが、美しく仕上がったと思います!
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
詳しくはホームページをご覧ください。
https://musical-instrument-repair-shop-51.business.site
LINE公式アカウントを作りました!
友だち登録していただけると、直接こばやしとメッセージのやりとりができますよ。
このURLをタップまたはクリックすると、弦楽器工房こばやしを友だち追加できます。