あれからもう1か月とちょっと過ぎましたね。
バイオリン再生計画その8になります。
さてさて塗りあがったニスはどうなっているでしょうか…って特に何も変わってないんですけどね。
乾燥は進んでいるはず、です。
このニスは筆で塗り重ねていますので、至る所に筆の跡が残っています。
ある程度の筆跡なら「手工品の味」ということで残しておいても良いのですが、あまり残りすぎていると仕上がってないように見えてしまいます。
この筆跡をとるには、磨いていくしかありません。
耐水の布ヤスリで磨いていきます。水をつけて磨くと目詰まりを起こしにくいのですが、表面の様子は見づらくなります。写真、ツヤがあるように見えますが、濡れているだけです(^◇^;)
ザッと布で拭うと…
こんな感じに。ライトの当たり方が悪くて赤味が飛んでますが、同じ楽器です(-。-;
曇ったような表面からヤスリが当たってないツヤのある部分が断続的に見えますね。
このまま磨いても雰囲気は出ますが、今回はもう少し磨き上げて、ある程度の平滑さを出したいと考えています。
どうかな…?右の方にまだ当たってない部分が見えますが、追いすぎると今度は色の層も落としてしまいまたムラになってしまいます。ここの加減は難しいところ…!
しかし、ここでもう一つの問題が…(ノ_<)
ニスがどうにも乾き切っていない感じがするのです。布ヤスリに絡みつくと言いますか、粘度を感じます。
こういう時は確認する方法が、あるんです。
グッと、ニスを押してみます。時間にして30秒くらいでしょうか、触るというより押すイメージです。
あまり強く押しすぎるとヒビが入ったりする可能性があるので、強すぎてはいけませんが、触れるくらいの弱さだと確かめられないので、なんとなく、「グッと押す」感じです。
30数えたら指を離すと…
見事に指紋が…!!
これはまだニスの乾燥が充分とは言えませんね(T_T)
…まあ…冬場ですし、ね…乾きにくいのは仕方ないです。
もう少しの様子見が必要ですね(>_<)
早く磨いて形にしたい…!
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