オーケストラ・ニッポニカさんのコンサートに行って参りました!
当日、冷たい雨の中会場に入りました。
最近、オーケストラを聴くのが楽しくてしょうがないんですよねヽ(^o^)
全席指定で、席はなんと前から4番目。
こんな前で見る(聴く)のは初めてです。
舞台はもう準備が始まっていたので、素敵な天井を。
一言で言ってしまうと、とても楽しめました(^○^)!
わぁ、小学生のような感想ですな(^^;;
いろいろと聞きどころはあったのですが、一番印象に残ったのはなんと言っても日本狂詩曲でしょう。
始まる前から舞台の端の方にある、削る前のカツオ節のような楽器がどーんと存在感を出しています(「ラーリ」というらしいですが、詳細は不明です)。
ビオラから始まって、ドンガドンガと打楽器が足音のように響きます。静かに、でも何かが進んでいくイメージ。
私は音楽評論家では無いですし、クラシック音楽に詳しいわけでもありません。
が、この曲が作られた当時の時代が影響を与えないはずはないと思うんですよね。
1935年といえば、中国には満州国ができていて、日本は国際連盟を脱退してます。国として勢いはあるんだけど、どこか雲行きが怪しい…そんな不穏さが見える気がします。
バイオリン属はヨーロッパの楽器ですが、この曲で聴いているとアラビア音楽の笛のようにも、中国の二胡のようにも聞こえますね。
そこから怒涛の二楽章に入ります。
弦楽器がヨーロッパから中東、中国を渡って日本に来た!そんな絵が思い浮かびました。
一楽章とはうってかわって激しい祭囃子のような曲に変わります。
明るい!強い!だけど、何か危うい、そんな当時の日本を連想するのは考えすぎでしょうか…。
そんな危うさをさらに印象付けるのが弦楽器の演奏の激しさです(^◇^;)
ピチカートに収まらず、ギターのように楽器を持ってかき鳴らしたり、楽器の肩を手で叩いたり。
弓で弦を叩いているときなんか、クサビが取れて弓毛がバラけてしまわないかドキドキしてしまいました。
2番目の土俗的三連画は小編成に切り替えての演奏…。北海道はアイヌ語で楽章の名前がつけられて、より民俗的な曲風なんて説明してあったりしますが、聴いている私からすると紛れもなく「ゴジラ」のルーツだと感じました。
作曲家の色、ってあると思うんですけど、ああ間違いなくゴジラを作った人の曲だと線が繋がった気がしましたね。
弦楽器は各一本ずつの編成でしたが、全然スケールが小さくなった気がしない迫力でした。
休憩を挟んでのバラキレフ、こちらは完全に初耳でした。
星空を思わせるようなキラキラした美しさがある曲でした。
前半の癖のある曲たちと比べて、王道!って感じで。チャイコフスキーみたいな聞きやすさがありました。
ロシア音楽っぽさ…というのが不勉強でピンときませんが、アジア的なフレーズがちょいちょい聞こえてくると伊福部昭さんへの影響があったのかな、と思いました。曲風はまるでちがうんですけどね。
全曲、とても楽しく拝聴させていただいたのですが、『ちょっとの予習は大事』ですね(^◇^;)
オペラを聴いていても感じますが、予め知っていると直接聴いたときの理解度が全然違うんですよね。
オーケストラ・ニッポニカさんのコンサートは配布のプログラムに、詳細な曲の説明が載っていて読み応えがあります。これは初見でもわかりやすい!
写真や地図、当時の手紙なども掲載されていて読み物として面白いです。
次も楽しみです!
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