こんばんは、弦楽器工房こばやしです。
前回弦の寿命について書きましたが、ちょうど仙台への出張で卸売り業者さんとお話する機会があったので聞いてきましたよ。
弦の寿命についてはいろいろな情報がありますが、メーカーの情報ならもうこれは間違えようがないでしょう、ということで。トマスティーク・インフェルド社のプレゼン用資料を見せていただきました。
K様、ありがとうございます!もし内容に問題があったら直します!
それによりますと…
80〜100時間
オーケストラ・プレイヤー
100〜200時間
アマチュア・プレイヤー
150〜250時間
で交換するべき、とのことでした。
う〜ん、短い。1日に1時間くらい練習するアマチュア・プレイヤーでも約半年で交換しなければなりません。
ただ、これはメーカー側のアナウンスです。…ということは…この表記は賞味期限に近いものと考えてもよいのではないでしょうか。
…強引に話を進めます(^_^;)。
所定の性能を発揮できる時間の目安を前述の時間=賞味期限として捉えたとき、消費期限的な寿命を考えてみます。
とりあえず1.5倍してみると…
225〜375時間
2倍(!)してみても
300〜500時間
いずれもアマチュア・プレイヤーの数字です。
こうしてみますと、やはりというべきか、巷で言われている通りでした。結論として意外なものにはなりませんでしたね。
弦の寿命は『1年』、どんなに長く、だましだまし使っても、1年半程度と言えそうです。もちろん天然物のガット弦などはもっと短いでしょうし、他にもメーカーによっての違いはあるでしょうけれど…。
ご参考にしていただければ、と思います。自分自身にも勉強になる結果でした。まだまだ分からないことがあります。精進せねば。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
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