最近技術的なお話を書いていないような気がして…(^◇^;)
記事もだいぶ増えてきて、ペグについても書いたかどうか…?まあ、あまり気にしないことにします(^○^)
こちらの楽器。30年程まえのバイオリンです。お客様が中古で買われた物なのですが、ペグの触感が悪いということで持ち込まれました。
確かにザラザラしています。おそらく、黒檀なのですが、目が詰まっておらず質が良いとは言えません。もしかしたら黒檀ですらないかも?
こちらが新しいパーツ。
作業の途中から思いついて写真を撮りだした(^^;;ので、2本しかないです。
何種類かお客様に見せた中で、こちらが良いとのことでしたのでこれに変えていきます。
鉛筆削りのようですよね(^○^)
ペグシェイパーという道具です。
あまり知られていませんが、新品のペグは太さの加工がしてありません。
というのも、バイオリンのペグって統一された規格があるわけではなく、先端に向かう角度や、太さなどそれぞれ違うんです(-。-;
新しいペグをつける場合は、まずこのシェイパーで太さを調整するところから始めなければいけません。
こちらはリーマーです。シェイパーで削ったペグを入れる、ネック側のペグ穴を切削、もしくは調整する道具ですね。
こんな感じで刃がついてまして…
差し込んで回転させることで穴を開け広げるんです。(お客様の楽器と違う楽器になってます。撮り忘れた…( ; ; ))
当然ですが、私の持っているシェイパーと角度は合っています。
シェイパーで削ったペグが合うように穴を調整するのか、ペグ穴の大きさに合うようにペグの太さを調整するのか…。いろんなケースがあるので一概には言えないですね。
削り上がったペグです。切削面がザラザラしてますね。これにニスを塗り込んで…
こうすることで美観的にも綺麗になりますが、ニスが染み込むことでスベスベになって回転がスムーズにもなります。
ちょっと長くなりそうですね(^◇^;)
次回に続きます。
弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。
詳しくはホームページをご覧ください。
https://musical-instrument-repair-shop-51.business.site
LINE公式アカウントを作りました!
友だち登録していただけると、直接こばやしとメッセージのやりとりができますよ。
このURLをタップまたはクリックすると、弦楽器工房こばやしを友だち追加できます。