弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

ペグ交換!

最近技術的なお話を書いていないような気がして…(^◇^;)

記事もだいぶ増えてきて、ペグについても書いたかどうか…?まあ、あまり気にしないことにします(^○^)

f:id:kobayashi-strings:20201214222948j:image

こちらの楽器。30年程まえのバイオリンです。お客様が中古で買われた物なのですが、ペグの触感が悪いということで持ち込まれました。

f:id:kobayashi-strings:20201214223839j:image

確かにザラザラしています。おそらく、黒檀なのですが、目が詰まっておらず質が良いとは言えません。もしかしたら黒檀ですらないかも?

f:id:kobayashi-strings:20201214224010j:image

こちらが新しいパーツ。

作業の途中から思いついて写真を撮りだした(^^;;ので、2本しかないです。

何種類かお客様に見せた中で、こちらが良いとのことでしたのでこれに変えていきます。

f:id:kobayashi-strings:20201214224243j:image

鉛筆削りのようですよね(^○^)

ペグシェイパーという道具です。

あまり知られていませんが、新品のペグは太さの加工がしてありません。

というのも、バイオリンのペグって統一された規格があるわけではなく、先端に向かう角度や、太さなどそれぞれ違うんです(-。-;

新しいペグをつける場合は、まずこのシェイパーで太さを調整するところから始めなければいけません。

f:id:kobayashi-strings:20201216205803j:image

こちらはリーマーです。シェイパーで削ったペグを入れる、ネック側のペグ穴を切削、もしくは調整する道具ですね。

f:id:kobayashi-strings:20201216210123j:image

こんな感じで刃がついてまして…

f:id:kobayashi-strings:20201216210155j:image

差し込んで回転させることで穴を開け広げるんです。(お客様の楽器と違う楽器になってます。撮り忘れた…( ;  ; ))

当然ですが、私の持っているシェイパーと角度は合っています。

シェイパーで削ったペグが合うように穴を調整するのか、ペグ穴の大きさに合うようにペグの太さを調整するのか…。いろんなケースがあるので一概には言えないですね。

f:id:kobayashi-strings:20201216204358j:image

削り上がったペグです。切削面がザラザラしてますね。これにニスを塗り込んで…

f:id:kobayashi-strings:20201216204537j:image

こうすることで美観的にも綺麗になりますが、ニスが染み込むことでスベスベになって回転がスムーズにもなります。

ちょっと長くなりそうですね(^◇^;)

次回に続きます。

弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。

詳しくはホームページをご覧ください。

https://musical-instrument-repair-shop-51.business.site

LINE公式アカウントを作りました!

友だち登録していただけると、直接こばやしとメッセージのやりとりができますよ。

http://nav.cx/4bIrYHT

このURLをタップまたはクリックすると、弦楽器工房こばやしを友だち追加できます。