弦楽器工房こばやし

小田原の弦楽器工房こばやしのブログです。仕事をしていて感じたあれこれを週一くらいで徒然と書いていきます。

サントラが、好きなんです。

明日はカミイチ出店です!

ぜひ遊びに来てくださいね!

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さて、こちらのブログでも話題にしておりました「竜とそばかすの姫」見てきましたというお話です。面白かった〜ヽ(^o^)

実は7月に公開されて、割とすぐに見に行ったのですが、子どもたちも夏休みに入ってバタバタしてしまって記事にするのが遅れてました(^◇^;)

先日、予約していたサントラが届いたので慌てて書いていたりします。

何度かご紹介している小田原出身のヴァイオリニスト、小野唯さんもクレジットされてますね!


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ご本人のブログリンクも貼っておきます(^○^)

こばやし、映画やアニメ、ゲームのサウンドトラックが大好きで、普段聞いている音楽の大半がサントラなのです。

好きな作品の音楽を聞いているだけで、その曲の流れていたシーンやセリフなどが脳裏によみがえってきませんか?きますよね!

この「竜とそばかすの姫」は特に劇中でも音楽、歌が非常に重要な役割を果たしており、見終わってすぐに買わねば!と劇場売店に行きました。が、その時点では売っておらず(-。-;すぐにネットで予約した次第です。

ここから先は映画の感想になります。ネタバレは無いように書くつもりですが、これから観るつもりの方は読まない方が良いかもしれません。

 

では。

まず音楽が抜群に良いです。ついサントラ買っちゃうくらいに(^○^)

以前ご紹介した動画でもスタジオ録音のシーンがありましたが音楽へのこだわりがスゴく、これは見ればすぐに感じることだと思います。

冒頭からグッと物語に引き込まれるのはこの音楽によるところが大きいですね。

作中で主人公たちは、現実世界とネット上の仮想世界を行き来することになるのですが、素朴な田舎の風景と最先端のネット世界との落差は、流れているBGMだけでも感じられると思いますね。

↑こちらだけでもその凄い音楽の一端が、味わえると思います。これ見て興味が出たら、まだ劇場でやってるうちにどうぞ〜。

 

仮想世界での歌姫の姿と裏腹に、現実世界では地味な女子高生な主人公、鈴(すず)。その名前を割と安易にbelle(ベル=鈴)としてしまうところが面白くもあり、物語の一つのキーともなっています。

ベルといえば有名なディズニーの「美女と野獣」ですが、この作品には「美女と野獣」へのオマージュが散りばめられています。

タイトルにもある「竜」と呼ばれる登場人物は「美女と野獣」の野獣そのもの。

正体を隠して仮想世界に生きるということは、野獣と同じと言えますが、この場合正体を隠しているのはベルも同じなわけで。

仮想世界だからこそ、本当の自分をさらけ出して大胆に振る舞えるし、そんな自分を好きになってくれる人がいる。でも仮想世界であるが故に自分以外の他人を信用しきれない…。

そんなネット世界のジレンマを、まるでベルと野獣のように少しずつ惹かれあって、わかり合っていくことで壊していきますが…。

…とまあ、物語のあらすじは他にもたくさんありますからこの辺で。

私は映像作品がとても好きなのですが、見る上でとても大事だと思っていることがあります。

それは、リアリティより説得力、です。

すごく極端な例をあげると、star wars機動戦士ガンダムで宇宙での戦闘シーンがありますが、本来宇宙空間では音はしないんですよね。

でもそれをリアルに再現したところで、見てる方は面白くもなんともないんです。

ズギュゥゥン、って撃って、バァァンって爆発するから興奮するシーンになるわけじゃないですか!

全ての映像作品は作品になった時点でリアル(本物)ではなくなっていると思ってます。

ましてアニメならなおさらです。そもそも動く絵なんてリアリティ無いんですから。

だから綿密な設定や、背景や小物の描写、セリフまわしなどをしっかり作り込んで(時には勢いだけのこともありますが)説得力を出して、見ていて「今の変!」って思われなければそれで良いと思うんです。

ちょっと回りくどい言い方でしたが、この「竜とそばかすの姫」が完璧な作品とは私は言いません。

賛否両論あるだろうな、とは思います。

終盤、ある人物の為に鈴ちゃんが一人で頑張るシーンがありますが、そこは「大人!大人は何やってるんだ!」って私も思っちゃいました(・_・;

でも、いいんですよ!この作品では、大人は物語の外にいて、主人公達の選択を優しく見守る存在なんです。

そういう、リアリティじゃない、説得力の部分をもの凄く盛り上げてくれているのが、この音楽なんです(やっと本題)。

特に歌。中村佳穂さんという方を私はこの作品で初めて知りましたが、アニメ的な演技という面で言えばそれほど上手ではないんです。

それが感情に迫ってくるのは、辿々しいとも言えるいわば等身大の女子高生のような喋り方と、歌声とのギャップ。歌が上手いのはもちろんなんですが、何というかカリスマ?みたいな物を感じるんですよ。

架空世界での歌姫と言われたら、そうだろうな、というパワーがあるんですね。

これがアイドル歌手のような歌い方だったらここまでの説得力は無かったのではなかろうかと思います。

歌、音楽、映像美、とりあえずこの要素だけでも私はこの映画はとても楽しめました。もちろんストーリーも良いと思いますけどね。

かつてない長文になってしまいました(^◇^;)

しかもバイオリンと殆ど関係ない…。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

弦楽器工房こばやしは小田原の栢山から、弦楽器の出張修理を承っております。

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